【トピックス】2018.4.13 『江蘇省宜興市(大阪)投資環境説明会』開催

 4月13日午後、『江蘇省宜興市(大阪)投資環境説明会』が江蘇省宜興市人民政府の主催、当センターの協力により開催される。

 宜興市は江蘇省の南部、太湖の西岸に位置し、無錫市に属し、上海-南京-杭州都市圏の中心にある。

 周斌副市長は「宜興は長い歴史を有する文化の街で、陶器の故郷と呼ばれ、豊かな自然環境を有する。近年経済発展は目覚ましく、経済競争力は県レベルの都市ではトップクラスにあり、中国の最も幸福感のある都市にも選ばれた。改革開放以来、日本との経済交流は活発で豊かな成果を上げ、これからも日本との間には大きな市場ニーズと大きな発展空間がある。今回の説明会を通じて、更に多くの日本企業に宜興を知ってもらい、発展の協力パートナーを探す、重要な選択肢の一つとなりたい。」と述べた。

 周副市長に続き、宜興市内の宜興経済技術開発区、官林鎮、徐舎鎮、楊巷鎮、万石鎮の代表がそれぞれの紹介を行った。

 現地日系企業として宜興北海封頭有限公司 林俊夫董事長兼総経理より宜興の紹介があり、地元政府関係者のサポートと治安の良さが企業発展の基本条件であったと述べた。

 中国稀土控股有限公司 蒋泉龍董事長から長年にわたる日本企業と経済交流と今後の展望について紹介があった。

 説明会には宜興市政府、企業関係者ら24名、日本側関係団体、企業から41名が参加した。

まとめ

◆宜興市人民政府 周斌副市長

 宜興市は無錫市に属し、江蘇省の南部、太湖の西岸という上海‐南京‐杭州都市圏の中心に位置する。

 我が市は長い歴史を有する文化の街で「陶器の故郷」としても名高い。豊かな自然環境を有するほか、近年は経済発展が目覚ましく、2017年には中国の「最も幸福感のある都市」、「全国総合実力百強県・市」及び「中国工業百強県」にも選ばれ、住みやすく、働きやすい都市である。

 改革・開放以来、日本との経済交流は活発で著しい成果を上げており、今後も大きな市場ニーズと発展空間があると考えている。更に多くの日本企業に我が市を知ってもらい、協力分野を開拓しパートナーの選択肢の一つとなりたい。

◆宜興経済技術開発区 劉丹主任助理

設立:2006年(2013年に国家級開発区に昇級)
位置:江蘇省の南西、宜興市の北東部。
計画面積:68.6㎢(うち産業園区38㎢、科学創新城区21.6㎢、物流園区5㎢、屺山景観区4㎢。
入居企業:1,000社以上(日本企業は京セラ、東レ、旭化成、信越化学工業、住友化学工業、日立化成など)
外資導入額(実行ベース):2億㌦ 輸出額:12.8億㌦

【産業】
❶集積回路:シリコンチップ、化学機械バフ研磨材料用特殊ガス、高純度試薬、フォトレジスト、フォトマスク基板に注力。
❷新エネルギー:太陽光発電産業及び新エネルギー自動車産業。日本企業とは燃料電池など新エネルギー自動車の基幹部品での合作を希望。
❸スマート装備製造及び原動機:自動車汎用部品、建設機械、完成車設計・試験、工業ロボット研究・開発・製造企業が集積。日本とは工業ロボット及び完成車プロジェクトでの合作を希望。
❹グリーン食品飲料産業:「紅牛ビタミン機能飲料生産基地」に依拠し、食品飲料の研究開発、人材育成、包装業を積極的に展開。
❺現代サービス業:科学技術・創新及び研究開発のキャリアを建設し、高級住宅、商業不動産、国際学校など我が区の生活レベルを高める商業プロジェクトを誘致。

◆楊巷鎮 王衛鎮長

 面積86.42㎢、人口約5万人。主な産業は農業で、耕地は6.53万ムー。「現代農業産業模範園」のインフラ建設に5.2億元を投資。今後も現代高効率農業建設に注力する。

◆官林鎮 文華鎮長

 宜興市北西の滆湖の畔に位置し、面積は122㎢、人口は12万人。宋代に科挙に合格した官吏たちが集まったため“官林”と呼ばれる。
 宜興市税関保税エリアから車で20分。
 宜興市内でも工業・経済が特に発達した地域で、「電線ケーブル」、「銅材料加工」、「加工塗料」の三大基幹産業を中心に発達。

◆徐舎鎮 張濤鎮長

 食用蓮根、生態総合栽培養殖、アスパラガス、米、食用油など農業が盛ん。
 また、工業園区(8㎢)、物流園区(3.2㎢)、農業園区(13.30㎢)の建設を計画。ハイレベルな「電線ケーブル及び銅加工」、「新材料」、「装備・機械製造業」を柱に、環境保護、紡織機械、風力発電、セメント建材、農産品の高付加価値加工を発展させていく。

◆万石鎮 涂文傑副鎮長

 宜興市の北東部に位置し、無錫、常州などと隣接。
 機電産業では現在350社が入居し、環境保護、鏡板、電信柱、機械、電器製造、電子の六大産業が集積。
 「華東石材城」は華東地区栽培の石材専門市場で、年間の売上高は30億元以上。今後新たに「万石国際石材博覧交易センター」の建設に5億㌦を投資する。
 「現代農業産業園」では水生野菜、中薬材、高級苗木、すっぽんなどを養殖。

 現地へ進出した日系企業の代表として宜興北海封頭有限公司 林俊夫董事長兼総経理が、「同市の魅力は“地元政府関係者の手厚いサポート”と“治安の良さ”」と紹介。中国稀土控股有限公司 蒋泉龍董事長からは、長年に亘る同社と日本企業との経済交流及び今後の展望について紹介があった。