2017.9.14 中国セミナー「中国ビジネス法務の最新状況とリスクマネジメント」

中国セミナー「中国ビジネス法務の最新状況とリスクマネジメント」
~独占禁止法、腐敗防止、ネット安全法等の観点からの予防法務を中心に~

 中国経済が高度成長期から安定成長期へと移行しつつあるなか、中国の投資環境や法令・政策においても重大な変化が生じています。法的リスクマネジメントの観点からは、新規投資をめぐる法務上の対応を主とする投資型法務のみならず、規制違反、紛争発生等の回避や社内法令遵守の強化を図る予防型法務、中国事業の経営戦略に対応する調整型法務が極めて重要になっています。

 特に独占禁止法については、近年、独占禁止法に関連する多くの法令及びガイドラインの改正が実施又は検討され、執行活動も活発化するのに伴い、日系現地企業が行政機関から調査を受けたり、日本本社が巨額の課徴金を課される例も少なからず発生しています。また、商業賄賂規制についても同様の傾向が見られ、取締りが強化され、摘発される事件数も増加しています。これらの規制の内容及び実務の動向については、日本や欧米とは異なる中国独自の法形態や背景事情等があることから、そのリスクを具体的に把握することは容易ではないと思われます。

 そこで、こうした分野において中国でトップクラスの実績を有する中国人弁護士が、実際に担当した案件を踏まえながら、法改正の状況や実務の動向について解説し、中国ビジネスを行う日本企業がどのようにリスクマネジメントを行うべきか、実務的な対応方法を説明するセミナーを開催いたします。

 また、上記の分野以外にも、近時、外国企業による法人の設立や変更に関する管理体制が事前認可制から届出管理制へ変更されたり、インターネット安全法が施行されるなど、関心が高いと思われる法分野の改正等が続いていることから、これらの分野についても、最新状況を踏まえながら、法規制の実態やリスクマネジメントに関する解説を行います。

参加申込書:ダウンロード word

日 時

2017年9月14日(木) 13:30-17:00

会 場

関西経済連合会 会議室(大阪市北区中之島6-2-27 中之島センタービル29階)

主 催

方達法律事務所(Fangda Partners)

共 催

公益社団法人関西経済連合会

協 力

一般社団法人日中経済貿易センター

参加料

無料

プログラム

1. ご挨拶、方達法律事務所及び講師陣の紹介、講演アジェンダの説明 (13:30~13:40) 

2. 商業賄賂規制、インターネット安全法等の日本企業が留意すべき中国法の最新動向 

(13:40~14:40)

講師: 孫海萍(Sun Haiping)     講演言語:日本語

近時の法改正の状況や行政処分・裁判例を踏まえながら、どのような場合に商業賄賂のリスクが発生するのか、どのようにして商業賄賂を未然に防止するかを具体的に説明します。このほか、昨年10月より施行されている外商投資企業の設立・変更に関する届出管理制の最新実務状況や、今年6月より施行されているインターネット安全法、中国における債権回収の実務状況等、日本企業が留意すべきであると考えられる問題点を簡潔に概説します。

◇休憩(14:40~14:55)

3. 中国独占禁止法の最新動向 (14:55~16:15)

講師: 韓亮 (Michael Han)、劉淑珺(Liu  Shujun)   講演言語:英語と日本語

方達法律事務所が実際に担当した案件を含め、近時の実例を挙げながら、事業者結合申告と独占禁止調査(カルテル、垂直的独占協定、市場支配的地位の濫用に係る独禁調査)への対応という2つの部分を中心に、中国独占禁止法の最新動向、中国に進出する日本企業としての留意点を解説します。

4. 全体の内容に関する質疑応答・名刺交換 (16:15~16:55)

講師

 韓亮 韓亮 (Michael Han)
方達法律事務所 パートナー 中国弁護士・米国ニューヨーク州弁護士
武漢大学法学博士、ハーバード大学法学修士(LLM)。独占禁止業務チーム(2017年チェンバースBand 1、2017 Global Competition Review AwardsにおけるFirm of the Year for Asia-Pacific Region)のパートナー弁護士。方達法律事務所入所前に、対外貿易経済合作部(現商務部)における5年間勤務経験も有しており、審査官及び弁護士の双方の目線から、豊富な経験に基づくリーガルサービスを提供することができる。また、イギリスの大手法律事務所で十数年間勤務し、同事務所の中華圏における初の中国人パートナーとして、独禁業務を取り扱ってきた。
 孫海萍 孫海萍(Sun Haiping)  
方達法律事務所 パートナー   中国弁護士
北京大学法学学士、東京大学法学修士。日本業務チームのパートナー弁護士。日本の大手法律事務所の中国業務チームや欧米系の法律事務所の日本業務チーム等で15年近く日系企業に対してリーガルサービスを提供してきた豊富な経験を活かし、日系企業に対し、中国投資、企業再編、腐敗防止等のコンプライアンス、紛争解決、独占禁止を中心に、幅広くリーガルサービスを提供している。
 劉淑珺 劉淑珺 (Liu Shujun)
方達法律事務所  カウンセル  中国弁護士
中国人民大学法学学士、北京大学法学修士、東京大学法学修士。日本業務チームと独占禁止業務チームのカウンセル弁護士。主な専門分野は、独占禁止、不正競争防止、企業買収・合併、外商投資等に関する業務であり、日系企業に対して10年近くのリーガルサービス経験を有する。近年は特に、独占禁止、不正競争防止及び政府監督に関するコンプライアンス業務に注力しており、中国商務部への事業者結合申告、独禁当局の調査への対応、商業賄賂や社内不正行為に関する調査対応、独占禁止法・不正競争防止法の観点からのコンサルティング、社内研修等の面で、数多くの日系企業に対して法的支援を提供している。

お問合せ先:

関経連国際部 山岡・勘里 TEL 06-6441-0104